映画「チャレンジャーズ」ネタバレ感想~
映画「チャレンジャーズ」
映画「チャレンジャー」観てきました!
シャラメを一躍スター押し上げた傑作「君の名前で僕を読んで」のルカ・グァダニーノ監督最新作であり、ゼンデイヤ主演である本作。
絶対おもろいやんってことで期待大で鑑賞してきました。
その期待を裏切られることなく、個人的には現時点での今年ベスト映画となってしまいました。
それでは感想をつらつらと書いていきます~
映画情報
題名:「チャレンジャーズ」
監督:ルカ・グァダニーノ
脚本:ジャスティン・クリツケス
出演者:ゼンデイヤ、 ジョシュ・オコナー、 マイク・ファイスト、など
公開:2024年6月7日
上映時間:131分
制作国:アメリカ
Story
人気と実力を兼ね備えたタシ・ダンカン(ゼンデイヤ)は、絶対的な存在としてテニス界で大きな注目を集めていた。
しかし、試合中の大怪我で、突如、選手生命が断たれてしまう――。
選手としての未来を失ってしまったタシだったが、新たな生きがいを見出す。
それは、彼女に惹かれ、虜となった親友同士の2人の男子テニスプレイヤーを愛すること。
だが、その“愛”は、10年以上の長きに渡る彼女にとっての新たな<ゲーム>だった。はたして、彼女がたどり着く結末とは――。
(公式HPより抜粋)
感想
ストーリーがまず面白い
まさに映画的な演出
ゼンデイヤの存在感と説得力
あのホテルの一室での夜がすべて
かなり期待大で見に行ったのですが、その期待を上回る面白さにやられてしまいました。
3人の3各関係のラブストーリーとテニスの試合が連動する展開は、まさにテニスは人間関係を表していました。
それでは感想です~
映画として物語が面白い
この映画かなり閉じた話で、永遠と3人の関係の話が描かれています。特別大きな事件も起きません。
しかし、画面に引き付けられ目が離せませんでした。
それは、本作が映画的であり、映画的であるからこその面白さにあふれているからでしょう。
まず挙げられる点としては時系列の入れ替えです。
この演出特別珍しいものではありませんが、本作ではかなり効果的に機能していました。
物語はチャレンジャーズ決勝の冒頭から始まります。
その後、どうしてこのような状況になったのかが時系列を入れ替えて徐々に明らかになっていきます。
そのため、ただの3各関係の映画ではなく、ある種のミステリーとして視聴者は興味を引き付けられ続けてしまう作りになっているのです。
あとは、映画である最も重要なこと、見てわからせるが徹底されていたことも本作が映画的であり面白い映画であった理由だと思います。特に、終盤のサーブのシーンは多くは語らず見せることで、ここまで映画を楽しんできた観客に、直接説明するよりも深く意味することを理解させています。
ここまで読んでくれば分かると思いますが、本作は特別な演出をしているわけではありません。
ですが、需要な演出をしっかりと丁寧に描いているとても忠実な映画であると言え、ルカ・グァダニーノが凄いというほかありません。
画像引用:公式HP
ゼンデイヤの存在感
本作は恋愛映画であると言えます。
恋愛映画にはヒロインの存在感や、この娘なら仕方ないといった説得力が重要です。
その点で本作のヒロインを演じたゼンデイヤは完璧でした。
ゼンデイヤは他の映画でも、現代的な強いヒロインを演じることが多いと思います。
その中でも、本作のヒロインであるタシ・ダンカンはめちゃくちゃ強いキャラでした。
そんな難しいキャラにゼンデイヤは完璧になって存在しており、タシ・ダンカンのためならそうなるよねといった説得力がありました。
画像引用:公式HP
閉じた映画、その夜がすべて
私は閉じた映画が好きです。
ここで言う閉じた映画とは、映画の結論がその映画中ですでに語られていることで、1周回って物語が閉じて終わるような構成の映画です。
その意味で、本作はまさに閉じた映画で、私の大好物でした。
本作の閉じているシーンは、ジュニアのシングルス決勝前夜のあのホテルで過ごした3人のシーンです。
あのシーンでは起きたことは、本作のラスト、チャレンジャーズ決勝と全く同じことです。
あとは、タシ・ダンカンにとってのテニスが人間関係そのものであるというセリフもこの映画のすべてであったと思います。
画像引用:公式HP
ここまで色々なことを書いてきましたが、この映画個人的にはすごく楽しめました!
本作は私の大好きな映画的な映画であり、閉じた映画でした。
ここまで、丁寧で面白い映画はなかなかないと思います。
映画「チャレンジャーズ」は現時点での私の2024年ベストですが、本作を超える映画が出てくることを期待するばかりです、
是非是非、劇場で楽しんでください!!
個人的な映画「チャレンジャーズ」の点数は、
星4.5
です!!